GOOD CYCLE TALK

探究しよう、
建設の未来。

GOOD CYCLE TALK

淺沼組の若手社員が、様々な分野のGOOD CYCLEの実践者に体当たり取材。循環をテーマにリサーチし、若手社員が感じた疑問や質問、率直な意見をぶつけながら、これからの建設について探求する連載です。

未来に向かうアイデアは、
それぞれの企業文化の中にある。

GOOD CYCLE TALK #01

上田壮一(Think the Earth)

2021年4月1日、ついにGOOD CYCLE PROJECTが始動しました。淺沼組の若手社員たちがさまざまな「良い循環」を実践する専門家たちに会いに行き、対話を通して未来への展望をクリアなものにしていく「GOOD CYCLE TALK」。


その第1回目では、『百年の愚行』の出版や、環境にまつわる教育の支援活動「SDGs for School」などをはじめ、「エコロジーとエコノミーの共存」をテーマに新しい角度から地球を眺める視点を提供し続けるNPO「Think the Earth(シンク・ジ・アース)」の理事を務める上田壮一さんに、環境問題における世界や日本の現状についてお話を伺ってきました。


20年以上にわたって数多くの企業・団体と一緒にプロジェクトに向き合い、その中で突き当たる壁など、シビアな現実もよく知る上田さん。SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)★1に取り組む企業が現在進行形で抱えているジレンマや、日本の企業、そして建設業界が環境のために貢献できることなど、GOOD CYCLE PROJECTが目指すところが見えてきたインタビューの模様をお届けします。


★1 国連に加盟する193か国が、2016〜30年の15年間で達成することを掲げた、「持続可能でよりよい世界を目指す」国際目標。17の項目にまとめられており、その内容は地球環境や雇用、貧困、人権問題など多岐にわたる。2015年9月の国連サミットで採択された。


https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html


環境問題を、クリエイティブな視点から

岡崎:

上田さんが理事を務められている「Think the Earth」は、2001年に発足した活動歴の長いNPOですが、設立の経緯について教えてください。


淺沼組 東京支店 設計部 岡崎紗矢さん


上田:

Think the Earthの活動を始めたきっかけは、2001年からさらに前に遡ります。私はもともと広告会社に所属していたんですが、1995年に自分の故郷で阪神淡路大震災が起こり、それがきっかけで会社を辞めました。その頃にアイデアを思いついて、通信企業や時計メーカーとの共同開発などを経て2001年にリリースしたのが、宇宙から見た地球の姿がそのまま腕時計になった「アースウォッチ(地球時計)」というプロダクトです。翌年には写真集『百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY』(Think the Earthプロジェクト、2002)も出版しました。これらを世に出す際に立ち上げたのが、Think the Earthです。


アースウォッチ


上田:

僕たちは、いわゆる現場での環境保全や福祉活動を行う一般的なNPOとは少し違っていて、企業と一緒に事業活動をしてその利益をNPOに還元したり、あるいは企業にプロジェクトに入ってもらって、今までにない新しい事業を作ったり……「エコロジーとエコノミーの共存」をテーマに掲げ、初期からそういった活動を展開してきました。


加藤:

『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』(紀伊國屋書店、2018)、『1秒の世界』(ダイヤモンド社、2003)といった書籍や、「SDGs for School」など、教育的な活動にも力を入れられている印象があります。


淺沼組 技術研究所 建築材料研究グループ 加藤猛さん


上田:

ありがとうございます。もともと教育に強い関心があったわけではないんですが、世の中の人に、環境や社会の問題をわかりやすく、より親しみやすく、あるいは驚きをもって知ってほしかった。従来のイメージとはまったく異なる、クリエイティブなアプローチで問題を見る視点を提供することで認識や行動に変容が起こるのは、言ってみれば「教育」が目指していることの一つだと思うんですよ。そんな思いで世に出したプロダクトや本を、結果的に学校の先生たちがたくさん活用するようになってくれたんですね。


「SDGs」という言葉自体は、2012年の地球サミットですでに生まれていて、実際にそのゴール(目標)が17個にまとめられて国連で採択されたのが2015年でした。出張授業などでもSDGsを例に話をすることが多くて。エネルギーのことを話すにしても、そこから枝分かれしていろんなことが話せるんですよね。例えば7番目(「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」)を解決しようとすると、13番(「気候変動に具体的な対策を」)、あるいは11番(「住み続けられるまちづくりを」)につながったり……。学校の先生たちとも「今後はSDGsが大事になるよね」という話をしていたら、今度は2017年、文部科学省が新しく発表した学習指導要領には今までになかった「前文」が入り、そのなかに「持続可能な社会の創り手となることができるようにする」と明記されたんです。そこで先生たちが「“持続可能な社会”ってよく知らないけど、教えなきゃいけなくなっちゃった」という状態になって。そこでにわかにニーズが生まれて、これまでの活動で出会った先生たちと一緒にSDGsの教材になるようなものを作れないかと模索したのが、「SDGs for School」を始めたきっかけです。


Think the Earthがこれまで編集・制作に関わってきた出版物の一部


エコノミーがエコロジーに寄り添い始めた20年

ズオン:

Think the Earthの設立から20年が経ち、社会的にはどんなことが変わったでしょうか。


淺沼組 技術研究所 建築構造研究グループ ズオン・ゴック・フエンさん


上田:

この20年の変化はものすごく大きかったなと思います。みなさんがこうして企業のプロジェクトとしてここにいらっしゃるということ自体が、20年前はありえなかった(笑)。日本の、特に一般企業の間にCSR(Corporate Social Responsibility/企業の社会的責任)2という概念が入ってきて定着したのは2003年頃だったんですが、世界的にCSRのことが言われ始めたのは1989年のバルディーズ号の事故が発端なので、もっと前の1990年代です。僕らが活動を始めた1998年頃には、すでにCSRという概念は世界的には当たり前になっていたんですが、日本ではまだこれからという時代でした。


★2 企業が活動する上で担う社会的責任のこと。自社の利益を追求するだけではなく、投資家や顧客、消費者や地域などに向けて、自発的かつボランタリーに取り組む社会貢献活動のことを指す。


その後、2005年にハリケーン・カトリーナがやってきて、フロリダが大きな被害を受けました。その翌年にはアル・ゴアさんが『不都合な真実』(2006)というドキュメンタリー映画を発表して、地球温暖化が世界共通の関心事になった。そして2008年にはリーマンショックが起こり、2006年に国連がアナウンスしたPRI(Principles for Responsible Investment/責任投資)原則──つまり、投資家に対する「社会的な倫理や環境に配慮した企業に投資しましょう」という原則が注目されるようになりました。今はもう、ESG投資3として完全に主流化しています。リーマンショックの頃まではみんな、「裏でどんなに汚いことをやっていても、儲かればいい」という感覚で、儲かるところにしかお金を投資していなかった。その一方で、消費者の間では「エシカル消費(倫理的消費)」★4の考え方が広がったりもして。投資家、消費者、企業の三者すべてが一気にというわけではないものの、徐々に変わってきたというのが、この20年間の歴史だと思いますね。特に、エコノミー側がエコロジー側のことをちゃんと考えるようになりました。


★3 「従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資」のこと。


https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/esg_investment.html


 


★4 「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行う」こと。SDGsの12番目の項目「つくる責任 つかう責任」にも接続される考え方。


https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/about/


「経済・社会・環境の調和的発展」というのは、SDGsの本質のひとつでもあります。前までは「企業のお金を使って社会や環境を良くしよう」という考え方はそんなにメジャーじゃなかった。でも今、世界の投資資金のうちの約1/3がESG投資として倫理的な意識を持った企業に流れ始めているし、今後その傾向はもっと主流になっていくのだと思います。


上田壮一さん


日本企業のポテンシャル

加藤:

「エコロジーとエコノミーの共存」は、世界的な流れなんですね。


上田:

そうですね。そのなかで、日本はむしろ一歩遅れを取っています。気候変動に関する国際会議で「化石賞」という不名誉な賞を毎回もらっています。ついには化石燃料ベースの日本の発電事業から世界の投資家が撤退するみたいなことが、2018年頃から次々と起き始めています。2020年10月の菅首相の所信表明演説で2050年までの二酸化炭素排出を実質ゼロにするという宣言があって、ようやく動き始めた気がします。


ただ、僕が「日本企業すごいな」と思うのは、遅れは取るんだけど、いざとなったらゴリゴリ行くところ。それを強く感じたのは、東日本大震災の後です。経産省も出資するかたちで、洋上(=海の上)の風力発電所を、10社ほどのコンソーシアムが共同で福島沖に作ったんです。変電所を含む浮体式の洋上風力発電所として世界初の試みでした。しかも、2012年3月に受託してから1年半後に僕らが取材に行ったときには、早くも完成しているんですね。もう、「なんで、もうできてるの?」って(笑)。それまではそこにお金が出なかったというだけで、いつか日の目をみるのを待っている技術は過剰なほどあるんです。本当の意味で、やればできる人たちが揃っている。「技術という資源が日本にある」と、そのとき思いましたね。その資源は人と企業の中にあって、それを日本はどう使うかなんですよね。


加藤:

そういう点では、きっかけ作りというのはすごく大事ですね。


上田:

そうですね。どこに投資をして伸ばしていこうか考えるときにも、経営者やリーダーがどこを向いているかというのはすごく重要かなと思います。


施主も企業も環境も、一気には変わらない

加藤:

高度経済成長期までは、建設業界といえばスクラップ&ビルド、つまり作っては壊しの世界でした。近年では維持保全の観点から、産業副産物やコンクリートを再利用するような動きも出てきてはいるんですが、上田さんが外から見たときに、建設業界ってどういうふうに見えますか?


上田:

ごく短いサイクルで建てては壊しているのも建築だし、一方で千年保たそうと思ったらできてしまう力を持っているのも建築。建築にはとても時間の幅がある──そういうイメージですね。


淺沼組さんは、宮大工の仕事が企業のルーツにあると伺いました。神社や寺社の建築って、すごく長い期間使うことを前提にしているし、宮大工の世界も、職人の技術や知恵を代々受け継いでいますよね。西岡常一さん(1908-95、宮大工棟梁。法隆寺金堂、法輪寺三重塔、薬師寺金堂や西塔などの復元を行った)の本にも書かれているように、樹齢千年の木材を使って、千年保つ建築を建てるぐらいの長いサイクルが残っているのが、日本ならではなのかなと。


「SDGsには文化の視点がない」というのは割と多くの人が指摘しているところで、2030年にSDGsの次のバージョンが作られるときには、その視点が入ってほしいと思っています。そういう意味では、日本やアジアの国々が持っている風土、そして建物に関する知見は、まさに文化と技術のつながるところだと思うんです。そういう面が大切だと言われる時代が今後やってくると僕は思います。


石を使った古い建築がずっと残っている欧州とはまた違って、木を使って家を建て、それをいつか建て直すためにまた木を育てるということを、日本はずっとやってきた。そこには気候的・地理的な背景もあるとは思いますが、建物というものを通じて、木の文化を何十世代も先に伝えていく──それは教育でもあると思うんですね。そのあたりのことを、日本の建設業界はもっと誇りにしていいと思います。


加藤:

それからこの業界は、施主の意向というものにもすごく左右されます。環境配慮のために副産物の利用を施主に提案するとして、たとえコストがかからなくても、施主にとっては「ゴミを使うのか」みたいな印象を持たれてしまったりする。


上田:

そこはやはり、時間をかけるしかないと思うんですよね。一気には変わらない。例えばビル開発においては、「環境や社会、その地域のことをちゃんと考えられるお店や会社に入居してほしい」といったサステナブルな考え方を持っている物件のブランド価値が高まって、そこに投資がちゃんと集まる時代がもうやって来ているように感じています。


それから、一度「循環する社会を作る」というビジョンを持ったら、技術的にクリアしないといけないことがたくさん待ち受けていると思うんです。技術に対してアンテナを張ってウォッチして、実際の現場で実験的に投入していくなんてことは、まさに良い施主と出会わないとできないことかもしれないですが、できる機会に少しずつでもノウハウを積み上げたり、研究開発を進めたり、どんどんやっていくのがいいと思います。


あとは、実践の現場として自社でプロジェクトを作るのも大事です。ある建設会社さんで、エコビレッジを作るというプロジェクトが20年近く前に立ち上がって、実際に今できていたりもします。社長さんがやりたいと言って、地元の銀行もかなりの投資をして。法律やさまざまな現実とぶつかり合いながらも長い時間をかけて完成させて、実際に運営をするなかで、新たな課題も見えてきています。でも、その経験で蓄積されたノウハウを踏まえて、「次はどこの場所でやろうか」と、次のステップに進んでいるんです。なので、実践する現場を作っていくのはすごく重要だと感じています。


SDGsには無理して取り組まなくていい?

岡崎:

企業はSDGsに取り組まなきゃダメだ、みたいな社会的風潮のなかで、「取り組まざるをえないからやっている」企業が実際には少なからずあるように感じます。それでも、環境問題は前に進んでいると思っていいんでしょうか。


上田:

良い面もあれば、悪い面もあると思います。今までサステナビリティについて限られた部署だけで取り組んでいた企業が、社員教育や研修を実施するなど、多くの人の知識や態度が少しずつ変わってきていると思うんですね。


その反面、「何でもかんでもSDGs」みたいになってしまっている部分もある(笑)。国連広報センターの方も、SDGsを神棚に置いて拝むようなことはしないで、使い倒してほしい、というようなことをおっしゃっていて。SDGsはあくまで2015年の時点で決まったゴールなので、課題だっていっぱいあるんですね。ただもちろん、「このゴールを達成しなかったらちゃんとした未来はやってこない」という内容が書かれているので、できるところはやった方がいいんですが。


僕としてはむしろ、企業に対して「無理してSDGsを掲げなくていいのでは?」と思っていて。SDGsには取り組まずに宮大工の伝統や文化を世界に発信したりする方が、「私たちは10年先ではなく、千年先の未来を考えている」というメッセージになるかもしれないですし。企業が未来に対してどのような価値を作っていくかというビジョンは、それぞれの企業の中にある。企業の外側にあるSDGsを参照するだけではなくて、自分たちの中にある歴史や人、地域との関係性──そういうものにもちゃんと目を向けないと、ただ「義務感でやっているだけ」みたいな状態になっちゃうのかなと。そういう企業は確かに増えていると思いますが、それでは世界は変わらないんですね。


その点、歴史がある会社は強いなと思います。「SDGsなんて、2015年に193か国がみんなで合意した妥協の産物だ」と言う人もいます。色んな人の意見に左右されない哲学を持っているかどうかがすごく大事で。それがあれば、SDGsをうまく統合していけると思うんです。


続けることは、覚悟そのもの

加藤:

上田さんにとっての「良い循環(GOOD CYCLE)」とは何でしょうか。


上田:

「千年保つ建築」のような考え方はまさにGOOD CYCLEだと思いますし、それに加えて「人の成長」がとても大切だと思います。単発ではなく、長くこの活動を続けていくことで、人が育っていく。受け継がれてきたものと、この先受け継いでいくものを大事にすることこそが、GOOD CYCLEだという気がします。


ズオン:

環境活動を長く続けている企業には、どのような特徴があると思いますか。


上田:

そのプロジェクトを本気で続けたい人が、中にいるかどうか。本当にもう、それだけだと思います。そういう人がいないと、絶対に続かない。日本の企業も行政もそうですが、すぐに人が交代して、前の人が決めたことを変えてしまうことが多いですよね。そうじゃなくて、「失敗してもいいからやめない」みたいなルールを最初に作ることなんじゃないでしょうか。


オーナーカンパニー(創業者やその親族などが経営を主導している企業)が長く続いているのは、オーナーが「先代から受け継いだものを次の世代につないでいこう」という大きな責任のもとに立っていて、続けることが前提だからなんですよね。続けるって、やっぱり決意と覚悟なので、それをどうやって企業の中に根付かせていくかが決め手になると思います。


建設業が自然と向き合っているという話や、御社の歴史が宮大工から始まっているという話には、すごくポテンシャルを感じたんですね。だから、せっかくなら期間を決めてやりきる、もし上がやめると言ってきたら闘う──それぐらいの気概を持って取り組むことが重要だろうと思います。だから頑張ってください。


三人:

ありがとうございました。


上田壮一(うえだ・そういち)
一般社団法人Think the Earth 理事/プロデューサー


広告代理店勤務を経て、2001年にThink the Earth設立。以来、コミュニケーションを通じて環境や社会について考え、行動するきっかけづくりを続けている。主な仕事に地球時計wn-1、プラネタリウム映像「いきものがたり」、書籍『百年の愚行』『1秒の世界』『気候変動+2℃』ほか。2017年に「SDGs for School」プロジェクトを開始し、2018年に『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』を編集・発行した。グッドデザイン賞審査委員(2015-17)、STI for SDGsアワード審査委員。多摩美術大学客員教授。
広告代理店勤務を経て、2001年にThink the Earth設立。以来、コミュニケーションを通じて環境や社会について考え、行動するきっかけづくりを続けている。主な仕事に地球時計wn-1、プラネタリウム映像「いきものがたり」、書籍『百年の愚行』『1秒の世界』『気候変動+2℃』ほか。2017年に「SDGs for School」プロジェクトを開始し、2018年に『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』を編集・発行した。グッドデザイン賞審査委員(2015-17)、STI for SDGsアワード審査委員。多摩美術大学客員教授。

取材を終えて

[岡崎さん]

淺沼組としても、GOOD CYCLE PROJECTを通して、SDGsが「やらざるを得ないこと」から「やるべきこと」に変わったと思います。自社での取り組みだけでなく、ゼネコンだからできる環境に配慮した提案を外に向けて行うべきで、利益やコストだけでなく持続可能性にも付加価値をつけるべきだと感じました。そのためには、まずは一人ひとりの意識改革が重要。今回のプロジェクトを通してひとりでも多くの方に興味を持ってもらい、変わるきっかけになってほしいです。

[加藤さん]

インタビューを経て、SDGsに対する認識が「環境にいいことをする」という漠然としたものから「経済・社会・環境の調和を目指すもの」へとクリアになりました。SDGsへの意識が世界的には弱い日本で、「サステナブルなことが価値を持つ」といった意識の変革がされれば、環境に配慮した技術に付加価値がついて、経済活動との両立が可能になるんじゃないかと思います。そして会社全体で、環境配慮に関する技術を長期的な投資と考えて、そちらにシフトする必要性を感じました。

[ズオンさん]

GOOD CYCLE PROJECTのなかで行われるサブプロジェクトは、最初は日本国内に向けて始めますが、各プロジェクトが具体的にどの範囲に向けたものなのかを明確にすることで、成功率がわかりやすくなるうえに、将来的には海外市場にもリーチできるのではないかと感じました。そして建設業界は、特に木材や土などのマテリアルに関する問題に取り組むことで、技術を発展させられると思います。プロジェクトを長く継続するために、これらの開発を成功させたいです。

撮影:後藤武浩