淺沼組が開発した循環型建材「立体木摺土壁」がJID AWARD 2025 NEXTAGE部門で金賞を受賞

株式会社淺沼組(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:浅沼誠)が、“土”に着目し開発した「立体木摺土壁(りったいきずりつちかべ)」(特許取得済)が、JID(公益社団法人 日本インテリアデザイナー協会)主催の「JID AWARD 2025 」NEXTAGE部門で金賞を受賞しました。

2025年11月29日に開催された表彰式に、淺沼組から技術研究所の山﨑順二・福原ほの花、営業の畠山隆彰、設計者の木野内剛さん、土壁施工にご協力いただいたKSAGの境洋一郎さんが出席し、表彰盾が授与されました。

  • 立体木摺土壁とは

2024年2月にオープンした豊洲市場の青果仲卸「芋松」が運営する「芋松 豊洲千客万来店」の内装材として、淺沼組技術研究所が開発した“土”に着目した循環型建材。店舗内装に、日本建築に用いられてきた “土”を主材として扱うことを、設計者・木野内剛氏(株式会社日本設計所属)が提案し、淺沼組は販売する野菜の「畑の土」を活用するアイディアを加えて、伝統的な木摺や型枠形成技法を応用した新たな工法として開発しました。
地域の風土を表す「土」の質感をそのまま空間に取り込むことができ、自然素材のみで構成された土壁は、使用後も大地に還すことが可能です。

「芋松 豊洲千客万来店」
  • JID AWARDとは

1958年に活動を開始した「公益社団法人日本インテリアデザイナー協会(JID)」は、1969年に日本のインテリアデザインの質と認知度を高めることを目的として、「JID協会賞」を創設しました。これが「JID AWARD」のルーツであり、65年以上の歴史を持つアワードです。昨今は多くのデザインアワードが存在しますが、「JID AWARD」の特徴は、現地審査、現物審査を行うことにあります。昨年スペース部門からの大賞受賞となった「竹中育英会学生寮」の眞鍋展にさん(株式会社竹中工務店)をゲスト審査員としてき、「スペース部門」「プロダクト部門」「ネクストエイジ部門」3部門を合わせて昨年より多い285作品の応募作品の中から、無事に厳正な審査を行うことができました。(JID AWARD2025冊子より)

審査員・受賞者全員での集合写真
開発を進めた技術研究所・福原ほの花(左)と「芋松」設計者の木野内剛さん(右)
JID入賞作品パネル展に展示中の「立体木摺土壁」モックアップ、「芋松」模型、パネル

ゼネコンでありながら、内装材として”土“を活用する新たな提案を形にし、その取り組みがインテリアの領域で評価いただけたことを大変嬉しく思います。今後も、土を活用した環境配慮型・循環型建材の開発に取り組んでまいります。

JID入賞作品パネル展開催概要
日時:12月2日(火)〜12月9日(月)10:30〜18:30
会場:新宿パークタワー リビングデザインセンターOZONE
    6階ロードサイドスクエアにて開催(入場無料)

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