淺沼組が名古屋支店改修 PJでWELL 認証ゴールドを取得

株式会社淺沼組(本社:大阪市、代表取締役社長 浅沼誠)は、7月 28日付けで、名古屋支店改修プロジェクト(PJ)において、米国の健康建築性能評価制度「WELL Building StandardTM (以下、WELL 認証※1)」でゴールドを取得しました。築 30 年以上のオフィスビル全体の改修において、WELL 認証のゴールドを取得したのは日本初となります。
WELL 認証は人間の健康に焦点を置いた国際的な環境評価システムです。空気・水・食物・光・運動・温熱・快適性・音・材料・心・コミュニティの 10 のコンセプトについて、それぞれの評価項目を満足する必要があります。認証には、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズの4ランクがあり、総合得点によってランク付けされます。
働き方改革を推進する中、企業が働きやすく健康に配慮した職場環境を提供することは、従業員の健康増進や生産性向上を促し、企業の活力強化につながります。加えて、弊社のリニューアル事業ブランドを「ReQuality」と名付け、リニューアルに一層注力していくことを 2021 年 4 月に発表しました。そのフラッグシップである名古屋支店改修PJ では様々なチャレンジを行い、WELL 認証の取得も大きなチャレンジの一つでした。今後も、WELL 認証取得の取り組みによって得られた知見を活かし、健康で快適な空間づくりの実現を積極的に提案していきます。

※1 WELL Building StandardTM
(WELL 認証):WELL 認証とは、空間のデザイン・運用に「人間の健康」という視点を加え、より良い住環境の創造を目指し、米国の公益企業である IWBI(International WELL Building Institute)が制定した評価システムす。本認証制度は 2014 年に開始され、2018 年には評価項目や基準が見直されたバージョン2(v2)がリリースされました。名古屋支店改修 PJ は、v2 pilot 版で審査を受けました。

緑に囲まれた打ち合わせスペース1⼈⽤の静寂スペース(左) 1⼈⽤の静寂スペース(右)

名古屋支店改修 PJ における WELL 関連の取組抜粋

  • 土や木などの自然素材および植物を身近にふんだんに取り入れるとともに、自然通風・自然採光が容易に
    なるように設計した。
  • 執務室には、リモート会議に対応できる一人用の静寂スペースを設けた。
  • 執務デスク上では、PC 画面の高さや角度を各自で調整できるようにし、手元の明るさ・送風を各人で調整
    できる器具を用意した。
  • 2台あったエレベーターを1台に削減することで省エネを図るとともに、屋内階段を「昇りたくなる階段」
    としてデザインし、職員の健康増進に繋がる仕組みとした。なお、塞いだエレベーター扉部を利用して本棚と
    し、健康、働き方改革などの図書を置き、職員が自由に手に取って読めるようにした。
エレベーターは1機を減らし本棚として利⽤
昇りたくなる階段のデザイン
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