淺沼組の名古屋支店改修PJ が第21 回環境・設備デザイン賞の建築・設備統合デザイン部門において最優秀賞を受賞

株式会社淺沼組(本社:大阪市、代表取締役社長 浅沼誠)の名古屋支店改修 PJ が、このたび一般社団法人建築設備綜合協会が主催する、2022年度の第21回環境・設備デザイン賞の第Ⅱ部門:建築・設備統合デザイン部門において最優秀賞を受賞しました。

  • 受賞作品名:GOOD CYCLE BUILDING 001 淺沼組名古屋支店改修PJ
  • 設計:株式会社川島範久建築設計事務所 + 株式会社淺沼組
  • 受賞作品選評:株式会社シーラカンスアンドアソシエイツ 代表取締役 赤松佳珠子(法政大学デザイン工学部建築学科)によるコメント

     築30年を経過した自社ビルの『環境配慮型リニューアルプロジェクト』である。その徹底した手法はこれからの社会に必要とされている本質的なサステナビリティとは何なのか、という課題とと真正面から向き合った結果生まれた多様さ、奥深さを持っている。『建築はマテリアルフローの通過点、「材料貯蔵庫」としての側面を持つ』として、既存建物の解体時に発生する、通常であれば破棄されてしまうようなタイル、石、家具など、そして淺沼組が県内で受注している建設工事の残土などを状況に応じて徹底的にアップサイクル活用している。
     また、唯一道路に面する西側は既存壁面を2.5mセットバックさせ、自然とのインターフェースとして快適なオフィス環境をつくり出していると同時に、彼らが『都市の中の貯木場としてのファサード』と表現する、樹齢約130年の吉野杉の丸太6本をフロアの高さごとに分割し、取り外し可能なようにして取り付けた圧巻の立ち姿を現している。
     建築家と建設会社が『都市における「循環」の中に建築を位置付ける』ことを目指し、強力なタッグを組んだ結果生まれた建築であり、9名の審査員全員が票を入れ、うち7名が◎とした圧倒的な最優秀賞である。

環境・設備デザイン賞について

建築における環境・設備技術の役割は一段とその重みをましており、建築のデザインに対して、設備機器や設備システムのデザインが大きく関与していることが明らかとなってきています。
環境・設備デザインは、建築設備分野において従来あまり意識されることのなかった審美性などの「感性」に関する要素に焦点をあて、これに「機能性」「経済性」と環境問題も視野に入れた「社会性」を加えた4つの評価軸により、総合的かつ客観的な評価が可能と考えます。環境・設備デザインに的確で客観的な評価が広く一般社会に公開され、認知されることが望ましいと考えます。そのために優秀な「環境・設備デザイン」に対して賞を送って表彰することを趣旨とします。
環境・設備デザイン賞ホームページ http://abee.or.jp/designaward/

淺沼組技術研究所 石原所長(左)淺沼組名古屋支店 長谷川支店長(右)
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