建設業から循環型社会の実現を目指す、
GOOD CYCLE BUILDING TALK vol.3を開催します
GOOD CYCLE BUILDING TALKは、淺沼組名古屋支店を拠点に、サステナビリティやサーキュラーの実践に取り組むクリエイター・企業・研究者などさまざまなジャンルの方をお呼びし、建設業界から循環型社会の実現を目指してトークセッションを実施します。
第3回目となる本イベントのテーマは、オフィスのウェルネス化。コロナ禍を経てのリモートワーク普及、健康経営オフィスの推奨、働き方改革など、オフィスのあり方や、オフィスを持つことの意味は近年で大きく変容しました。自然とつながり、コミュニケーションを育む場となるオフィス空間は、人々の知的創造性・生産性を高め、イノベーションを生むことが期待され、多くの企業がオフィス環境の改善に取り組んでいます。では、実際に、自然素材をふんだんに使ったオフィス空間は、そこで働く社員の疲労や健康増進にどのような影響を与えるのでしょうか?
自然素材を活用したオフィス空間における、抗疲労・健康増進効果を検証する
2021年9月に竣工した淺沼組名古屋支店GOOD CYCLE BUILDINGでは、自然素材やアップサイクルした人工素材を活用して、サステナブルな改修を実現。その後、淺沼組技術研究所は大阪公立大学健康科学イノベーションセンターと共同研究を進め、自然素材や植栽を多用した空間が人の健康にどのような効果があるのかを医学的に検証しました。
今回は、GOOD CYCLE BUILDINGでのWELL※やZEB※認証の取得の取り組みと、自然素材を活用したオフィス空間における抗疲労・健康増進効果の検証結果を紹介しながら、環境と働く人の健康に配慮したオフィス空間のつくり方や、さらに健康的に生活し続けていくための運用について、ディスカッションを展開します。
※WELL 建物の環境やエネルギーだけでなく、人々の健康とウェルビーイングに影響を与えるさまざまな機能を測定・評価し、基準を満たしたオフィスに与えられる国際的な認証制度
※ZEB Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、「ゼブ」と呼ばれ、建物で消費するエネルギーの収支を0にすることを目指した建物のこと
「環境にも人にも良い循環を生む、オフィス空間のつくり方」
- 開催日時:2023年12月1日(金)14:30-16:35
- 会場:淺沼組名古屋支店・オンライン配信(ウェビナー)
- 申し込み方法:PEATIXよりお申し込みください https://gcptalk03.peatix.com/
- オフィスツアー:イベント終了後、会場参加の希望者向けに淺沼組名古屋支店見学ツアーを実施します。
参加希望者は、PEATIX申し込みフォームにて、「見学ツアーを希望する」にチェックを入れてください。 - 配信URL:お申し込みいただいた方に、後日ご案内いたします。
- 参加費:無料
Speaker
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大阪公立大学健康科学イノベーションセンター・特任教授/センター副所長。博士(医学)。
神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科・特命教授。理化学研究所生命機能科学研究センター・客員主管研究員。(一社)日本疲労学会・理事。(一社)日本リカバリー協会・副会長水野 敬
大阪公立大学健康科学イノベーションセンターにて「子どもウェルネス創出事業化コンソーシアム」を主宰。小児から成人、高齢者と多世代に亘る健康増進・抗疲労ソリューション科学研究を推進。2018年に書籍「疲労と回復の科学」(日刊工業新聞社)を刊行。
現在、株式会社淺沼組と大阪公立大学健康科学イノベーションセンターにて「健康増進・抗疲労環境空間に関する共同研究」を推進中。 -
神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科・特命教授。医学博士。日本医師会認定産業医
片岡 洋祐
京都大学大学院医学研究科博士課程修了後、大阪バイオサイエンス研究所・研究員、
関西医科大学医学部・講師、大阪市立大学大学院医学研究科・講師、理化学研究所・
チームリーダーおよびユニットリーダーを経て、現職。日本疲労学会および日本レーザ
ー治療学会・理事。2015年に「こころ」を科学する理研ベンチャー・(株)Kokoroticsを
設立し、代表取締役(~2020年)。医学・生命科学研究に携わり、特に脳科学、神経科学、疲労科学が専門。近年、光や電磁波、プラズマが身体や細胞に与える影響を研究。脳と身体の組織再生と若返り研究に取り組む。 -
淺沼組名古屋支店建築部兼設計部課長(設備担当)
坂野 秀之
大阪工業大学電気工学科卒業後、淺沼組入社。淺沼組名古屋支店改修では設備設計として基本計画段階から参画。WELL認証、ZEB取得に携わる。
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株式会社淺沼組本社技術研究所主任。大阪公立大学健康科学イノベーションセンター特別研究員
今井 琢海
2021年より自然素材利活用オフィスビルの抗疲労、健康増進効果について、大阪公立大学健康科学イノベーションセンターと共同研究を開始。2023年に原著論文「自然素材を活用したオフィス空間 における抗疲労・健康増進効果の検証」を執筆。
PROGRAM
第1部 プレゼンテーション
14:30-14:35 オープニング 松井 亮夫(淺沼組本社社長室技術研究所 兼 戦略事業推進部)
14:35-14:55 「抗疲労・健康科学イノベーションの取組み」 水野 敬(大阪公立大学健康科学イノベーションセンター副所長)
14:55-15:15 「気分測定ツールKOKOROスケールで”こころ”を科学する」片岡 洋祐(神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 特命教授)
15:15-15:25 「名古屋支店のWELL・ZEB認証取得の取組みについて」 坂野 秀之(淺沼組名古屋支店建築部兼設計部)
15:25-15:35 「名古屋支店の健康調査の解析結果について」 今井 琢海(淺沼組技術研究所大阪公立大学健康科学イノベーションセンター特別研究員 )
第2部 トークディスカッション
15:40-16:20 「オフィスの環境性能向上とウェルビーイングの両立をはかり、健康的に生活し続けるための運用を考える」
モデレーター 水野 敬 / 片岡 洋祐・坂野 秀之・今井 琢海・浅沼 真里香(淺沼組 コーポレート・コミュニケーション部)
16:20-16:30 質疑応答
16:30-16:35 クロージング 松井 亮夫
PROJECT
GOOD CYCLE BUILDING TALK
総合建設会社の株式会社淺沼組が推進する「人間にも地球にも良い循環を生む」環境配慮型リニューアル事業『ReQuality』。そのフラッグシップとして、GOOD CYCLE BUIILDINGは2021年9月に竣工しました。築30年の名古屋支店の改修にあたり、既存の躯体を生かし、新たに加える素材はできるだけ自然素材を用いることで、人工・自然の資源を循環しながらウェルビーイングなオフィスの実現を目指しました。
環境・社会課題は一社の取り組みだけでは解決は難しく、他社・地域社会の共創で取り組まなければいけません。淺沼組は「建設業から、循環型経済社会の実現を目指す」ことをテーマに、都市や社会の仕組みを考えるため、情報発信・コミュニティ形成を図ります。
<運営>
主催:株式会社淺沼組
協力:大阪公立大学健康科学イノベーションセンター
<お問い合わせ先>
株式会社淺沼組 GOOD CYCLE BUILDING TALK 運営事務局
gcp@asanuma.co.jp